2010年8月26日木曜日

暑いけど秋のきざし

猛暑、猛暑
歴史的な暑さの今年の夏、それでも けなげに咲いている むくげの花と
しっかり実り始めた稲穂が 季節をつなごうとしています
アトリエに来る秋もすぐそこでしょう


2010年8月17日火曜日

らくがきをするように描きたい

らくがきをするように
あてもない線の色が、無数に交錯したとき
意味もない形が動き出す
どんなに意図的に描くより
はるかに軽やかに動き出す

アートに意味なんぞいらない
と いう人がいる
私も そう思うことも ある

らくがきをするように
そこを這った線も
そこに落ちた色も
なんの意味もなく
おさまりがよかったりする

2010年8月10日火曜日

アトリエから見える裏山です

アトリエから見える、日がさし始めた裏山です。一番高い稜線は「五頭連峰」といい、多くの登山家に親しまれています。私も地の利を生かして週3回ぐらい登ります。標高はそれほど高くありませんが、幾通りもの登山道や魅力的な沢があります。花や山菜・キノコ、そして岩魚もつれ、四季折々何度登っても新鮮な喜びがあります。リスやウサギやテン・サル・熊、カモシカ、それに小鳥や・蛇もいます。思い出せばもっとたくさんの動物たちがいるはずです。ただし熊やカモシカには運が良くないと会えません。
 私は夜明けとともにこの風景が見えるアトリエで絵を描き始めます。特に夏場は朝の涼しいうちに気合を入れて創作に没頭します。今は一番暑い時期ですが、山の秋は駆け足でやってきて、アトリエも快適になります。そういえば田んぼの稲も、やや黄色みを帯びてきました。

2010年8月6日金曜日

目立ちがり屋のキジです

裏の畑と、草藪を縄張りにしているキジです。  春先に違うオスと死闘の末に手に入れた縄張りです。縄張りを手に入れてからは毎日、朝から夕方まで 羽ばたきをしてはケーン・ケーンと縄張り宣言をしていました。やがて妻が出来、こどもも生まれて。暑い暑い夏が来ました。それと同時に、朝の縄張り宣言も静かになってしまいました。もう引っ越したのかと思っていましたら、今日の昼間、悠然と偉そうに縄張りの見回りをしていました。鳴き声も春とはずいぶん変わって、羽ばたきもしません。だからいなくなったかと思っていたのですが・・・、どちらにしても、こいつはそうとうな目立ちたがり屋です。 

2010年8月5日木曜日

八十里越えという街道があります

新潟県と福島県を山越えで結ぶ古道があります。かって、越後や会津の人々が、営みのための用向きに、それぞれの想いをこめて超えた険しい山道です。
人々にとって「八十里越え」と呼ぶこの古道は、きっとかけがえのない街道だったでしょう。そんな情念を肌に感じながら私も歩いてきました。
 かっては荷馬車も通ったといいますが、藪や崩落があって道を見失いそうなところもあります。しかしいたるところに清水が湧き、美しいブナの樹林を歩いていますと、不思議な力がみなぎってきます。きっと昔の人々はさほど辛い歩きだと思わなかった 、かもしれません。