2010年もあとわずかです。
暖冬気味だったこの冬も、昨日のクリスマスから寒波襲来で荒れ模様です。
初雪は融けてしまいましたが、降り出した雪は根雪になるでしょうか。
今年後半から始めた版画の影響で、樹木に心惹かれます。
葉を落とした木のたくましさと、枝ぶりの繊細さがたまらない魅力です。
そんな姿を描けないかと、せっせと版を削る日々です。
左の作品は版画から現代アート風にアレンジできないかと模索している過程です。
実物の立ち姿が一番美しいのですから、それと違う風合いの作品にしてみたいのです。
果たしてどうなりますか。
日々の営み、絵画とりわけ今を生きるアートを創出させたい。それと表裏を一体にして登山のこと旅のこと、自然とのかかわりを五感に感じることができるとうれしい。わたくしにとって、アートは美しいことが前提であるが、自然はそれを超えている。そしてそのどちらに身をゆだねてもすべて至福の世界。その中で起きる些細なこと、野生の動物たちとの出会い・山の幸海の幸の恵み、季節の移り変わりなどを記録していきたい。
2010年12月26日日曜日
2010年12月19日日曜日
五頭山の冬山本番
新潟県阿賀野市の五頭山と云う山に「三の峰コース」があります。
村杉温泉から入る林道をいくと旧スキー場の駐車場があり、菱が岳と五頭山に分ける登山道がはじまります。
五頭山三の峰まで雪道で2時間、そこから一の峰まで30分ぐらいの道のりです。
左の写真は三の峰の頂上ですが、飯豊連峰がよく見えます。これから降り積もる雪は、今見える立木をすっかり隠してしまいます。
今日は根雪がついた初めての日曜日、しかも快晴の日曜日です。予想はしていましたが大変な人です。
冬山だけは怖いと敬遠する人が多い中、五頭山だけは特別のようです。今日が五頭の「冬山開き」かもしれません。
午前9時ともなると駐車場は満杯で、次々と訪れる登山者は林道に駐車します。
それでも駐車出来ず、帰る人もいます。
いまのところ8時までに来れば大丈夫なようです。
ただし天候が悪い日は、過酷な冬山であることをご承知ください。
村杉温泉から入る林道をいくと旧スキー場の駐車場があり、菱が岳と五頭山に分ける登山道がはじまります。
五頭山三の峰まで雪道で2時間、そこから一の峰まで30分ぐらいの道のりです。
左の写真は三の峰の頂上ですが、飯豊連峰がよく見えます。これから降り積もる雪は、今見える立木をすっかり隠してしまいます。
今日は根雪がついた初めての日曜日、しかも快晴の日曜日です。予想はしていましたが大変な人です。
冬山だけは怖いと敬遠する人が多い中、五頭山だけは特別のようです。今日が五頭の「冬山開き」かもしれません。
午前9時ともなると駐車場は満杯で、次々と訪れる登山者は林道に駐車します。
それでも駐車出来ず、帰る人もいます。
いまのところ8時までに来れば大丈夫なようです。
ただし天候が悪い日は、過酷な冬山であることをご承知ください。
2010年12月16日木曜日
アトリエに初雪です
我が山里のアトリエに初雪が降りました。昨年より一か月も遅い初雪です。初雪と云っても、山里に降る雪です、ご覧のような 凄みを帯びた降り方をします。
でも、これから降る雪はこんなものでありません。
最初の雪かきにして 懸命に心を奮い立たせます。これからの大雪に立ち向かう心の準備です。
と云っても嘆いたりはしません。冬の美しさが際立つのはこれからです。雪はすべての場所に道を造ります。スノーシューを履いてこの雪原を歩きます。
大雪の続く日は冬籠りのようにして絵を描くか、小さなギャラリーですごします。
このギャラリーは友人たちと杯を交わすために設けたものです。
しかしこの時期、「遠方より友来る」 ことは稀です。
で、しみじみと一人で地酒を飲んでいます。
悪くナイナーと自画自賛しながら・・・・・・
でも、これから降る雪はこんなものでありません。
最初の雪かきにして 懸命に心を奮い立たせます。これからの大雪に立ち向かう心の準備です。
と云っても嘆いたりはしません。冬の美しさが際立つのはこれからです。雪はすべての場所に道を造ります。スノーシューを履いてこの雪原を歩きます。
大雪の続く日は冬籠りのようにして絵を描くか、小さなギャラリーですごします。
このギャラリーは友人たちと杯を交わすために設けたものです。
しかしこの時期、「遠方より友来る」 ことは稀です。
で、しみじみと一人で地酒を飲んでいます。
悪くナイナーと自画自賛しながら・・・・・・
2010年12月14日火曜日
亀倉康之・宮下正孝二人展(ギャラリーあらき)
宮下正孝さんと云う尊敬する友人がいます。
油絵・水彩の優れた画家ですが、最近は版画で頭角を現しています。
その宮下さんと著名な工芸作家亀倉康之さんの二人展が今日から始まりました。
今回の展示は急遽決まったとのことで、案内のハガキも用意出来なかったようです。
二人展のことをギャラリーのオーナーあらきさんからお聞きして、さっそくいってみました。
お二人とも人気のある作家なので、本来なら賑やかな会場になるのでしょうが、案内状もままならず静かな幕開けとなったようです
おかげで好きな作家の作品を心おきなく鑑賞することができました。
今日は美味しいコーヒーを飲みながら、オーナーともお話ができ、得をした気分です。 (写真より実物は、はるかに素晴らしいです)
油絵・水彩の優れた画家ですが、最近は版画で頭角を現しています。
その宮下さんと著名な工芸作家亀倉康之さんの二人展が今日から始まりました。
今回の展示は急遽決まったとのことで、案内のハガキも用意出来なかったようです。
二人展のことをギャラリーのオーナーあらきさんからお聞きして、さっそくいってみました。
お二人とも人気のある作家なので、本来なら賑やかな会場になるのでしょうが、案内状もままならず静かな幕開けとなったようです
おかげで好きな作家の作品を心おきなく鑑賞することができました。
今日は美味しいコーヒーを飲みながら、オーナーともお話ができ、得をした気分です。 (写真より実物は、はるかに素晴らしいです)
2010年12月13日月曜日
神宿る木
「将軍杉」です
杉の木の中で日本一ともいわれる巨木です。
実物を見ると実にスゴイ!
私のアトリエからさほど遠くない阿賀町に立っていて、樹齢1400年 幹回りは19.31mもあります。
写真はすべて クリックで拡大できます
「切畑の乳銀杏」チチいちょうと云います
菅名岳と云う山があり、その登山口近くの切畑集落にあります。
樹齢は1000年を超えていて、幹周りは12mもあります。
鳥居が小さく写っていますが、まさしく「御神木」です。
菅名岳という山にはよく登ります。
この山には私が好きなブナの巨木があります。
写真のような、スゴイ形をしています。
でもよく見ていると、実に美しいフォルムをしています。
長い年月、さまざまな逆境を生き抜いてきた証の形です。
この写真は芽吹きの初夏に写したものですが。
2日前の土曜日にも会ってきました。
巨木には神が宿ると聞かされてきました。
私も近頃はそう思うようにしています。
落ち込んだ時など、その前に立つだけで元気がもらえます。いまはやりの「パワースポット」でしょうか。
杉の木の中で日本一ともいわれる巨木です。
実物を見ると実にスゴイ!
私のアトリエからさほど遠くない阿賀町に立っていて、樹齢1400年 幹回りは19.31mもあります。
写真はすべて クリックで拡大できます
「切畑の乳銀杏」チチいちょうと云います
菅名岳と云う山があり、その登山口近くの切畑集落にあります。
樹齢は1000年を超えていて、幹周りは12mもあります。
鳥居が小さく写っていますが、まさしく「御神木」です。
菅名岳という山にはよく登ります。
この山には私が好きなブナの巨木があります。
写真のような、スゴイ形をしています。
でもよく見ていると、実に美しいフォルムをしています。
長い年月、さまざまな逆境を生き抜いてきた証の形です。
この写真は芽吹きの初夏に写したものですが。
2日前の土曜日にも会ってきました。
巨木には神が宿ると聞かされてきました。
私も近頃はそう思うようにしています。
落ち込んだ時など、その前に立つだけで元気がもらえます。いまはやりの「パワースポット」でしょうか。
2010年12月6日月曜日
ブナの木を版画にしています
ブナ樹を版画にしています。手法はドライポイントです。
100枚の版が目標です。現在20枚を超えたところですが、一部をプレス機にかけました。
彫るのと同様に、摺るのも大変です。
自分が満足する摺りには、かなりの修行が必要です。
それでも摺りあがると、嬉しいものです。
ブナ樹をテーマに版画を始めたのは、ブナが好きと云う単純な動機からです。
私は、よく山に登ります。
登れば登るほど好きになるのですが、その一番のきっかけはブナ樹との出会いでした。
さほど高くない標高から始まるブナの樹林帯は、標高1000m前後まで続きます。どこの山にもブナ林はあり、豊な森を作る重要な存在です。
ブナの森は天然のダムだといわれますが、雨の日に森を歩くとよくわかります。
少々の雨では、ブナの森は濡れません。
ブナは、葉で雨を受け止めると、自分の幹伝いに根元に落とします。そこは厚い腐葉土で、雨水をどんどん吸い込み蓄えていくのです。森のダムの始まりです。
そしていつの日か濾過され、清水となって湧きだします。
その清水が源流となって、徐々に水量を増やし、川になるのはご承知のとおりです。
ブナは太い幹の割には、枝を広げません。
込み合うと、お互いの枝を短くして譲り合っているようです。
寿命もさほど長くないようです。300年から400年ぐらいで?多くの木は枯れていくようです。
四季折々、その美しさは飽きることがありません。
山も、一頃は中高年ばかりでしたが、最近若い人が増えました。
その方々も、ブナの森を歩いてくれるでしょう。
そして、森が美しく気持ち良いことを実感すると思います。
100枚の版が目標です。現在20枚を超えたところですが、一部をプレス機にかけました。
彫るのと同様に、摺るのも大変です。
自分が満足する摺りには、かなりの修行が必要です。
それでも摺りあがると、嬉しいものです。
ブナ樹をテーマに版画を始めたのは、ブナが好きと云う単純な動機からです。
私は、よく山に登ります。
登れば登るほど好きになるのですが、その一番のきっかけはブナ樹との出会いでした。
さほど高くない標高から始まるブナの樹林帯は、標高1000m前後まで続きます。どこの山にもブナ林はあり、豊な森を作る重要な存在です。
ブナの森は天然のダムだといわれますが、雨の日に森を歩くとよくわかります。
少々の雨では、ブナの森は濡れません。
ブナは、葉で雨を受け止めると、自分の幹伝いに根元に落とします。そこは厚い腐葉土で、雨水をどんどん吸い込み蓄えていくのです。森のダムの始まりです。
そしていつの日か濾過され、清水となって湧きだします。
その清水が源流となって、徐々に水量を増やし、川になるのはご承知のとおりです。
ブナは太い幹の割には、枝を広げません。
込み合うと、お互いの枝を短くして譲り合っているようです。
寿命もさほど長くないようです。300年から400年ぐらいで?多くの木は枯れていくようです。
四季折々、その美しさは飽きることがありません。
山も、一頃は中高年ばかりでしたが、最近若い人が増えました。
その方々も、ブナの森を歩いてくれるでしょう。
そして、森が美しく気持ち良いことを実感すると思います。
2010年12月3日金曜日
私の旅の宿と、旅の友です
ちょっと前のお話ですけど
私の旅の宿と旅の友です
私の旅は、ほとんど車です
山でも、美術館でも、前日までに 近くまで行くようにしています。
この場所は、森吉山の桃洞渓谷や赤水沢の近くのクマゲラの森駐車場です。新潟から10時間以上かかります。
ほかに車はいませんから「山の中に一人」です。この寂寥感!なんともたまらない旅情です。幸い月夜でほの明るい夜を、旅の友と乾杯です。この時間だけで旅の目的の80パーセントは達成です。翌朝 起きてからの沢歩も、森吉山登山もおまけみたいなものです。
この領域は、本来獣たちの棲みかです。
月の輪熊の棲息密度は日本一だそうですが、何よりクマゲラで有名です。太古の森と言いますか、ブナを中心にうっそうと広がる原生林に居ますと身も心も浄化されます。
と、裏腹にいつの間にか旅の友が増えています。こうして幸せな夜が更けていきますと
吹き抜けていく風の音や、木々が揺らぐ影に もののけの蠢きをを感じます。
旅の夜はいつも一人です。
温かい寝袋が旅の宿です。
私の旅の宿と旅の友です
私の旅は、ほとんど車です
山でも、美術館でも、前日までに 近くまで行くようにしています。
この場所は、森吉山の桃洞渓谷や赤水沢の近くのクマゲラの森駐車場です。新潟から10時間以上かかります。
ほかに車はいませんから「山の中に一人」です。この寂寥感!なんともたまらない旅情です。幸い月夜でほの明るい夜を、旅の友と乾杯です。この時間だけで旅の目的の80パーセントは達成です。翌朝 起きてからの沢歩も、森吉山登山もおまけみたいなものです。
この領域は、本来獣たちの棲みかです。
月の輪熊の棲息密度は日本一だそうですが、何よりクマゲラで有名です。太古の森と言いますか、ブナを中心にうっそうと広がる原生林に居ますと身も心も浄化されます。
と、裏腹にいつの間にか旅の友が増えています。こうして幸せな夜が更けていきますと
吹き抜けていく風の音や、木々が揺らぐ影に もののけの蠢きをを感じます。
旅の夜はいつも一人です。
温かい寝袋が旅の宿です。
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