2010年12月26日日曜日

「アート」納め?

2010年もあとわずかです。
暖冬気味だったこの冬も、昨日のクリスマスから寒波襲来で荒れ模様です。
初雪は融けてしまいましたが、降り出した雪は根雪になるでしょうか。
今年後半から始めた版画の影響で、樹木に心惹かれます。
葉を落とした木のたくましさと、枝ぶりの繊細さがたまらない魅力です。
そんな姿を描けないかと、せっせと版を削る日々です。
左の作品は版画から現代アート風にアレンジできないかと模索している過程です。
実物の立ち姿が一番美しいのですから、それと違う風合いの作品にしてみたいのです。
果たしてどうなりますか。

2010年12月19日日曜日

五頭山の冬山本番

 新潟県阿賀野市の五頭山と云う山に「三の峰コース」があります。
 村杉温泉から入る林道をいくと旧スキー場の駐車場があり、菱が岳と五頭山に分ける登山道がはじまります。
 五頭山三の峰まで雪道で2時間、そこから一の峰まで30分ぐらいの道のりです。
 左の写真は三の峰の頂上ですが、飯豊連峰がよく見えます。これから降り積もる雪は、今見える立木をすっかり隠してしまいます。

 今日は根雪がついた初めての日曜日、しかも快晴の日曜日です。予想はしていましたが大変な人です。
冬山だけは怖いと敬遠する人が多い中、五頭山だけは特別のようです。今日が五頭の「冬山開き」かもしれません。
 午前9時ともなると駐車場は満杯で、次々と訪れる登山者は林道に駐車します。
 それでも駐車出来ず、帰る人もいます。
 いまのところ8時までに来れば大丈夫なようです。

 ただし天候が悪い日は、過酷な冬山であることをご承知ください。

2010年12月16日木曜日

アトリエに初雪です

 我が山里のアトリエに初雪が降りました。昨年より一か月も遅い初雪です。初雪と云っても、山里に降る雪です、ご覧のような 凄みを帯びた降り方をします。
 でも、これから降る雪はこんなものでありません。
 最初の雪かきにして 懸命に心を奮い立たせます。これからの大雪に立ち向かう心の準備です。
 と云っても嘆いたりはしません。冬の美しさが際立つのはこれからです。雪はすべての場所に道を造ります。スノーシューを履いてこの雪原を歩きます。
 大雪の続く日は冬籠りのようにして絵を描くか、小さなギャラリーですごします。
 このギャラリーは友人たちと杯を交わすために設けたものです。
 しかしこの時期、「遠方より友来る」 ことは稀です。
 で、しみじみと一人で地酒を飲んでいます。
 悪くナイナーと自画自賛しながら・・・・・・

 

2010年12月14日火曜日

亀倉康之・宮下正孝二人展(ギャラリーあらき)

宮下正孝さんと云う尊敬する友人がいます。
油絵・水彩の優れた画家ですが、最近は版画で頭角を現しています。
その宮下さんと著名な工芸作家亀倉康之さんの二人展が今日から始まりました。
今回の展示は急遽決まったとのことで、案内のハガキも用意出来なかったようです。
二人展のことをギャラリーのオーナーあらきさんからお聞きして、さっそくいってみました。
お二人とも人気のある作家なので、本来なら賑やかな会場になるのでしょうが、案内状もままならず静かな幕開けとなったようです
おかげで好きな作家の作品を心おきなく鑑賞することができました。
今日は美味しいコーヒーを飲みながら、オーナーともお話ができ、得をした気分です。 (写真より実物は、はるかに素晴らしいです)

2010年12月13日月曜日

神宿る木

「将軍杉」です
杉の木の中で日本一ともいわれる巨木です。
実物を見ると実にスゴイ!
私のアトリエからさほど遠くない阿賀町に立っていて、樹齢1400年 幹回りは19.31mもあります。


写真はすべて クリックで拡大できます


「切畑の乳銀杏」チチいちょう云います
菅名岳と云う山があり、その登山口近くの切畑集落にあります。
樹齢は1000年を超えていて、幹周りは12mもあります。
鳥居が小さく写っていますが、まさしく「御神木」です。












菅名岳という山にはよく登ります。
この山には私が好きなブナの巨木があります。
写真のような、スゴイ形をしています。
でもよく見ていると、実に美しいフォルムをしています。
長い年月、さまざまな逆境を生き抜いてきた証の形です。
この写真は芽吹きの初夏に写したものですが。
2日前の土曜日にも会ってきました。
巨木には神が宿ると聞かされてきました。
私も近頃はそう思うようにしています。
落ち込んだ時など、その前に立つだけで元気がもらえます。いまはやりの「パワースポット」でしょうか。

2010年12月6日月曜日

ブナの木を版画にしています

 ブナ樹を版画にしています。手法はドライポイントです。
 100枚の版が目標です。現在20枚を超えたところですが、一部をプレス機にかけました。
 彫るのと同様に、摺るのも大変です。
 自分が満足する摺りには、かなりの修行が必要です。
 それでも摺りあがると、嬉しいものです。
 ブナ樹をテーマに版画を始めたのは、ブナが好きと云う単純な動機からです。
 私は、よく山に登ります。
 登れば登るほど好きになるのですが、その一番のきっかけはブナ樹との出会いでした。
 さほど高くない標高から始まるブナの樹林帯は、標高1000m前後まで続きます。どこの山にもブナ林はあり、豊な森を作る重要な存在です。
 ブナの森は天然のダムだといわれますが、雨の日に森を歩くとよくわかります。
 少々の雨では、ブナの森は濡れません。
 ブナは、葉で雨を受け止めると、自分の幹伝いに根元に落とします。そこは厚い腐葉土で、雨水をどんどん吸い込み蓄えていくのです。森のダムの始まりです。
 そしていつの日か濾過され、清水となって湧きだします。
 その清水が源流となって、徐々に水量を増やし、川になるのはご承知のとおりです。
 ブナは太い幹の割には、枝を広げません。
込み合うと、お互いの枝を短くして譲り合っているようです。
 寿命もさほど長くないようです。300年から400年ぐらいで?多くの木は枯れていくようです。
 四季折々、その美しさは飽きることがありません。
 山も、一頃は中高年ばかりでしたが、最近若い人が増えました。
 その方々も、ブナの森を歩いてくれるでしょう。
 そして、森が美しく気持ち良いことを実感すると思います。

2010年12月3日金曜日

私の旅の宿と、旅の友です

 ちょっと前のお話ですけど
 私の旅の宿と旅の友です
 私の旅は、ほとんど車です
 山でも、美術館でも、前日までに 近くまで行くようにしています。
 この場所は、森吉山の桃洞渓谷や赤水沢の近くのクマゲラの森駐車場です。新潟から10時間以上かかります。
 ほかに車はいませんから「山の中に一人」です。この寂寥感!なんともたまらない旅情です。幸い月夜でほの明るい夜を、旅の友と乾杯です。この時間だけで旅の目的の80パーセントは達成です。翌朝 起きてからの沢歩も、森吉山登山もおまけみたいなものです。
 この領域は、本来獣たちの棲みかです。
 月の輪熊の棲息密度は日本一だそうですが、何よりクマゲラで有名です。太古の森と言いますか、ブナを中心にうっそうと広がる原生林に居ますと身も心も浄化されます。
 と、裏腹にいつの間にか旅の友が増えています。こうして幸せな夜が更けていきますと
 吹き抜けていく風の音や、木々が揺らぐ影に もののけの蠢きをを感じます。
 旅の夜はいつも一人です。
 温かい寝袋が旅の宿です。

2010年11月28日日曜日

ブナの森を歩く

 ブナの森を歩きます。珍しく快晴、こんな日は森の中が一番です。すっかり葉を落とした森は、秋の陽を吸い込んだように、明るく穏やかです。
 今日は、版画「ブナ樹百選」の為の取材です。いつもは銘木だけを探して歩くのですが、今回はありきたりの樹形を意識しています。
 版画という表現をするとき、銘木だけでは味気ない気がしてきました。
 もともとブナには銘木は存在しないのかも知れません。ごく近年まで粗末に扱われた木ですから。
 でも山に登るたびに、ブナが好きになります。
 そしてブナの森が褒められるようになった昨今、自分のことのように嬉しいのです。
 もうかれこれ、4時間近くブナの森を彷徨しています。そろそろ下山しないと明るいうちに帰れないでしょう。
 ここから登山口まで2時間も掛かるのですから。






 この冬100枚の版を彫ろうと決めました
この版で10枚目の完成が間近です。
 順調なようですが、これが大変!
手首が腱鞘炎みたいになったり。
 4本で交互に使っているニードルも、針先がどんどん短くなっていきます。
 私もニードルも、身を削る思いで、版をせっせと削っています。
 あと90枚です。

2010年11月24日水曜日

晴れ日は山「稜線慢歩」

新潟市の郊外に五頭山という山があり、いくつかの山々で連峰をなしています。
その中に菱が岳があり、五頭山へ縦走路でつながります。とても人気の高い縦走路で多くの人が辿ります。その中間地点から見る写真中央奥が飯豊連峰の大日岳と飯豊本山です。
この景観を見ながら一時間半ほどかけて歩くのですが、まさに「稜線慢歩」!
11月、冬を迎える前のつかの間の安穏です。
菱が岳山頂まで2時間五頭までの縦走1時間30分五頭山からの下山1時間の計4時間30分の登山になります。

2010年11月20日土曜日

多摩美術大学版画の40年を観る

新幹線です
今日は はれて おのぼりさんです
山里のアトリエにいますと この新潟駅でも大都会です。いつもは車で出かけるのですが今日は仲間数人との東京行きです。
ギャラリー&版画工房EM-stの皆川徳志さん画家の宮下正孝さんや私を入れて6人で、多摩美大美術館での「Print  Compositon 2010」のを観るためです。
今回は多摩美大の準教授佐竹邦子さんのご紹介があって実現しました。
佐竹さんはすでに著名な版画家です。新潟でも何度か個展があり、そのたびに見させていただき感動しています。
今回の展覧会は「多摩美術大学版画の40年」ということで名だたる版画家や卒業生の作品が惜しげもなく公開してあります。それぞれの作品が手法も含めてとても個性的で、大いに勉強になりました。
その後、佐竹さんに多摩美大を案内していただきました。キャンバス全体が丘を利用したつくりで、素晴らしい光景でした。教室では若い作家たちが懸命に制作中でした。今の若い人達の方が昔の若者よりまじめ?と思いながら豪華な設備を羨ましく思いました。

2010年11月17日水曜日

五頭連峰初冠雪です

 散歩道から見た風景です。我がアトリエはこんな山里にあるということです。
 11月16日は、五頭連峰の初冠雪でした。
 例年なら初冠雪の日には必ず登山するのですが、今回は事情があり付近の散歩だけです。
 アトリエの裏山でもある五頭連峰は、これから美しくなります。
 吹雪いているときは危険ですが、天気の良い日の登山は格別です。

2010年11月15日月曜日

ドライポイント始めました「ブナ樹100」

寒い日が多くなりました
わがアトリエは風通しが良くて
これからの季節にはとても不向きです

と、いうわけで逃げの一手
版画をすることにしました
しかもドライポイント
暖房の効いた部屋で
机に座って、カリカリと引っ掻いています
ドライポイントというのは硬い版に
金属の針などで引っ掻いたり、削ったりします
エッチングと違って薬品を使わずに済みますから
とてもお手軽な版画です

テーマは「ブナ樹100」
あっさりブナの木を百枚 彫上げる決心をしたのです
果たしてこの冬何枚仕上がりますか?

というわけで最初のプリントがこれです
これからも多様なブナ樹を彫るために
取材のための山登りが多くなります
雪山の樹形はことさら美しいのです。
けっして 山登りしたい口実ではありません。

2010年11月8日月曜日

アートウオッチング2010開催中です

 アートウオッチング2010
大盛況です、うれしい瞬間です。
でも作家たちは、来年のアートウオッチング2011に向かって始動の日です。
「より自由に・より大胆」に
アーチストは思い切り弾けたい!
おそらく来年は
今年とは全然違う形になっていくでしょう。
きっと鬼も笑いだすような
楽しいイベントになるといいですね

慈光寺そして津軽三味線(さとうあきら・ゆうき)

杉の巨木の参道があります
その向こうに越後の名刹「慈光寺」はあります。
村松藩という城下町だったはずれに白山という山があって、その登山口でもあります。
この慈光寺さんには度々訪れていて、もちろんそこから白山への登山もしています。
今日訪れたのはギャラリー「ページ・ワン」のオーナー宮崎さんが中心になって企画した津軽三味線の演奏会日だったからです
会場は広いお寺の本堂で、すでに大勢の人で埋め尽くされています。
津軽三味線奏者は佐藤 知(あきら)・佐藤悠紀(ゆうき)という若い兄弟です。その才能もさることながら努力を惜しまない、そして謙虚な人柄を宮崎さんは評価して応援しています。今回は和太鼓の本間 航さんとの共演になり、いずれも圧倒的な迫力をもつ楽器だけに聴きごたえ十分でした。
それにしてもお寺の本堂はすごい。
奏者たちに もっと強く・もっと激しくと煽っているようで まさに余裕です。
永年 風雪に耐えてきたお寺の本堂おそるべし。デス・・・
この演奏会は地元の「オルキージャの会」を中心にボランティアによって大成功をおさめたとのことです。無償の努力は美しい

2010年11月5日金曜日

アートウオッチング2010飾り付け

アートシーン2010の飾り付けです
明日のオープンを控え、仲間たちの作業が進みます。
作家にとって一番幸せな時かもしれません
だれも 労いさえすれ非難する人はいません。
作家が自己満足の至福に浸る瞬間です。
よかった・・よかった・・




飾り付けがすみました
その中で
私の一押しは
「半間道子」さんの作品です
カーテンごしに見える風景も楽しいですが
三冊の画帳の中に込められた作品には、半間さんの日常の視点が凝縮されています。
そのほかの方々も見せ方やプリントの方法に工夫を凝らしてあり、写真のもつ表現の可能性を、改めて感じているとこです。
多くの方に来ていただくとうれしいですね。

2010年10月31日日曜日

アートウオッチング2010の出品作です

 アートウオッチング2010が11月6日から始まります。
 私の作品も出来つつあります。
 左の作品ともうひと組、合わせてふた組出品するつもりです。
 出来るだけ身近で平凡な被写体で、どこまでアートとしての主張が出来るか・・・ひたすら足で探し回っています。
 人工的なものや、自然に発生したものなど、切り取ってみればアートの存在は無限です。

クリックで拡大出来ます

2010年10月28日木曜日

陸奥の旅、早池峰・乳頭温泉

 晩秋の早池峰山です
 風もなく穏やかな日だまりを歩いています。
厳しい冬がすぐそこに来ていることなど想像できません。
 この山は早池峰うす雪草でよく知られていますが、この時期はもちろん咲いていません。
 いぜん見たときには、地味ですがとても清楚な花で、人気のほどを納得したものです。
 花の早池峰も素晴らしいのですが、葉を落とした岳樺・ブナ等の白い幹が何とも言えない旅情をうたっています。








 早池峰から下山して雫石の道の駅で温泉に入り、濁り酒を飲みながら車泊しました。
 その翌朝早く向かったのが乳頭温泉郷です。
 温泉に入るのが目的ではなく、乳頭山に登るためです。この一帯はブナの樹林が美しいところで、紅葉の頃はことさら際立ちます。
 左の写真は乳頭山登山道です。まだ登り始めたばかりのところですが、楢・カエデ等の紅葉が盛りでした。
 この登山道の入り口には、孫六の湯黒湯といった温泉があります。とても情緒があります。


 ご存じ「鶴の湯」です
 乳頭山下山後立ち寄りました。
 全山紅葉の秘湯です、と言いたいところですが、大混雑でした。
 今や有名な「鶴の湯」です、人が来ないはずがありません。車が次から次へと押しかけてきて、観光客も殺気立っています。決死の覚悟で入湯しましたが、案の定後悔です。
 乳白色の温泉が、なんだか人の汗のような気がします。承知で入った自分が悪いのですが。
 宿泊をして、静かになってから入浴すれば、きっと この温泉の素晴らしさがわかるのでしょうね。
 新潟からの往復一千キロの楽しいドライブでした。

2010年10月18日月曜日

紅葉の安達太良を歩いてきました

紅葉の中を歩いてきました
安達太良の紅葉を楽しみたくて、朝4時に新潟を出発、6時半から登山開始。
安達太良高原スキー場から歩き始め、奥岳ー頂上ー勢至平を回るコースです。
ゆっくり歩いても5時間ぐらいのコースですが、今回はよりゆっくり歩くことにしました。
いつまでも歩いていたい。
いつまでも紅葉の中に包まれていたい。
ゆったりした時間の流れが気持ちよく、何度も立ち止まります。
そんな何でもないような一日を、何も考えないで歩いてきました。

2010年10月12日火曜日

一切経山紅葉そして栗拾い

吾妻連峰の一切経山を歩いてきました。
登山道は紅葉に照らされ明るく輝きます。
心も体もすっかりのびやかになります。
10日夜吾妻スカイラインを通り、浄土平で車泊しました。途中で買った酒を飲みながら満天の星を見ます。無料駐車場(有料は別にあります)にはほかの車はなく、森の闇と星空を独り占めです。
11日朝目覚めますと気温が下がっています。
有料駐車場に移動してトイレと洗面を済ませます。
下山後、裏磐梯あたりをドライブして帰るつもりでしたが、大変な渋滞です。今日は体育のの日で大勢の方が裏磐梯観光です。急遽福島周りで帰ることにして方向転換、東北自動車道二本松ICに向かいます。安達太良山の周回道路でしょうか、路面に栗が落ちています。栗の収穫のチャンスです。安全な路側に車を止め、近くの森に入り栗を探します。ありますあります、たくさんの栗が今朝落ちましたという顔をして柔らかく光っています。食べきれないほどたくさん拾うことができて満足、お土産もこれでOKです。
帰宅すると昨日熊が出たと騒いでいました。きっと山に食べ物が少ないのでしょう。熊さんに安達太良の栗を教えてあげたいですね。

2010年10月10日日曜日

もしかして毒キノコ?

 毒キノコそれとも食用?
 おいしいたまごです。
 久しぶりの山登りでしたが、枯れ葉に隠れるようにして待っていてくれました。
 多くの人は毒きのこだと思っています。
 随分前のことですが妻も疑っていて、私が食べるのを横目で見ていました。もちろん私はピンピンしています。するとどうでしょう、次の収穫の時には「あら、おいしいわね」と言って全部食べてしまいました。 妻は無類のキノコ好きなのです。
 このキノコも持って帰れば妻の餌食です。
 このまま木の葉をかぶせて帰りました。
来年は3本に増えて出てくるはずです。

2010年10月5日火曜日

アートウオッチング2010

今年で3回目になるアートウオッチング。
11月6日~13日まで、新潟市亀田ゲット・ムー・ギャラリーで開催します。
主宰者、前山忠氏ほか伊藤歌夜子・中田洋介・道家洋二・藤井芳則・半間道子・中村文美・剱芳夫・吉川弘・北川要・茅原登紀子・仲塚庸子・立見迪子・片桐泰紀の各氏に川端隆行を入れた15名の参加です。
今年のタイトルは「自由な眼差し、眼差しの自由」
日常の風景などから、カメラでアートを探そう・カメラで遊ぼうということで始めた。参加は自由で今回も15名の参加になった。
写せば写真、切り取ればアートだと勝手に解釈してあちこちを探し回っています。その一つが左の写真です。なぜか廃墟の街の悲しいような美しさを感じます。ただの地割れですけど・・・

2010年10月3日日曜日

コラージュをやってみた


コラージュをやってみた。
今年はコラージュを多くやることを目標にしていたが、10月になってしまった。
とりあえずイメージ造りにと始めてみたものの、しっくりこない。
それでもいい、ここからの出発なのだ。
さてどうなるか、その怖い目で見ていてくれ。

2010年9月30日木曜日

秋が来ました実りました

私の個展もおわり、いつの間にか秋が来ていました。いつもの散歩道には、今年も柿が実りました。重すぎて地面についてしまいました。
この柿の木の持ち主は、なぜか収穫をしません。ですから昨年は、ムクドリとカラスがせっせと収穫をしていました。私も真っ赤な熟柿を失敬していただきました。これが実にうまい・甘い、最高です。今年も楽しみです。
失敬しても持ち主は怒らないのですが、ムクドリがガーガーと怒声をあげます。今年は山にブナの実がないので、クマも食べに来るかも知れません。負けられません、柿食い競争です!

2010年9月22日水曜日

個展も半分を過ぎました

 個展も半分を過ぎ残り5日間です。
 個展開始の前日になると、逃亡したくなるような不安にさいなまれます。何もかも自信が無くなっていきます。
 調子に乗って描きたくっていた高揚感はどこにいったのでしょう。
 それでもオープンしてみますと、作品が当たり前のように壁に納まっています。 ひと安堵です。 それどころか生来の自己顕示欲が刺激されて次の個展のことを考えたりして、懲りない自分に苦笑です。
 個展のたびにお客様も多くなり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
 絵は私の生涯の仕事、心して描き続けます。

2010年9月11日土曜日

私のアートです

今日一枚の作品が出来ました。
自分が素直に描きたいように描きました。
描いている間はたのしくて、ほとんど遊びの感覚です。こうして出来上がった作品が一番好きです。
きっと自分の内なるものが自然に表出してくるのでしょう。
自分なりの意外性と滑稽さこそ、今の私が求めるアートです。

2010年9月8日水曜日

2010年9月1日水曜日

宴の華やぎも終わり

宴も終わり
華やぎも終わったのに、
終わらない夏が続いています。

2010年8月26日木曜日

暑いけど秋のきざし

猛暑、猛暑
歴史的な暑さの今年の夏、それでも けなげに咲いている むくげの花と
しっかり実り始めた稲穂が 季節をつなごうとしています
アトリエに来る秋もすぐそこでしょう


2010年8月17日火曜日

らくがきをするように描きたい

らくがきをするように
あてもない線の色が、無数に交錯したとき
意味もない形が動き出す
どんなに意図的に描くより
はるかに軽やかに動き出す

アートに意味なんぞいらない
と いう人がいる
私も そう思うことも ある

らくがきをするように
そこを這った線も
そこに落ちた色も
なんの意味もなく
おさまりがよかったりする

2010年8月10日火曜日

アトリエから見える裏山です

アトリエから見える、日がさし始めた裏山です。一番高い稜線は「五頭連峰」といい、多くの登山家に親しまれています。私も地の利を生かして週3回ぐらい登ります。標高はそれほど高くありませんが、幾通りもの登山道や魅力的な沢があります。花や山菜・キノコ、そして岩魚もつれ、四季折々何度登っても新鮮な喜びがあります。リスやウサギやテン・サル・熊、カモシカ、それに小鳥や・蛇もいます。思い出せばもっとたくさんの動物たちがいるはずです。ただし熊やカモシカには運が良くないと会えません。
 私は夜明けとともにこの風景が見えるアトリエで絵を描き始めます。特に夏場は朝の涼しいうちに気合を入れて創作に没頭します。今は一番暑い時期ですが、山の秋は駆け足でやってきて、アトリエも快適になります。そういえば田んぼの稲も、やや黄色みを帯びてきました。

2010年8月6日金曜日

目立ちがり屋のキジです

裏の畑と、草藪を縄張りにしているキジです。  春先に違うオスと死闘の末に手に入れた縄張りです。縄張りを手に入れてからは毎日、朝から夕方まで 羽ばたきをしてはケーン・ケーンと縄張り宣言をしていました。やがて妻が出来、こどもも生まれて。暑い暑い夏が来ました。それと同時に、朝の縄張り宣言も静かになってしまいました。もう引っ越したのかと思っていましたら、今日の昼間、悠然と偉そうに縄張りの見回りをしていました。鳴き声も春とはずいぶん変わって、羽ばたきもしません。だからいなくなったかと思っていたのですが・・・、どちらにしても、こいつはそうとうな目立ちたがり屋です。 

2010年8月5日木曜日

八十里越えという街道があります

新潟県と福島県を山越えで結ぶ古道があります。かって、越後や会津の人々が、営みのための用向きに、それぞれの想いをこめて超えた険しい山道です。
人々にとって「八十里越え」と呼ぶこの古道は、きっとかけがえのない街道だったでしょう。そんな情念を肌に感じながら私も歩いてきました。
 かっては荷馬車も通ったといいますが、藪や崩落があって道を見失いそうなところもあります。しかしいたるところに清水が湧き、美しいブナの樹林を歩いていますと、不思議な力がみなぎってきます。きっと昔の人々はさほど辛い歩きだと思わなかった 、かもしれません。

2010年7月31日土曜日

絵を描いています

 9月に個展を開きます。小さな町の小さなギャラリーで開くのです。
 今回の作品は、私がかって通り過ぎた「旅の中の風景」がテーマです。風景と言いましても実際の風景を描くのではありません。
 私の通常の作品は抽象画のジャンルに入ります。しかし抽象とか具象とかにこだわることはありません。いつも描きたいものを好きなように描くことにしています。
 旅の中の風景・・・ それは過去幾多の思いを込めて通り過ぎた街や村、その時々に感受した記憶を感傷を交えながら思い起こすことです。記憶の混沌が、あり得ない風景を創出したとしても、私にとっては かけがえのない風景です。左の作品もそうした私の心の中の風景を描きだしたものです。

2010年7月27日火曜日

夏は暑いから美しい

暑い暑いみんな暑い
草原も立木も野菜たちも、田んぼの稲も見事な緑色
これ以上の緑があるかと大合唱だ。
若緑もいいし、黄ばみ始めた緑もいいけど。
緑と言えるのはまさに今だ。
見渡す山々もくっきりと影をつけて震えるようなみどりだ。
真昼のさなかにカラスも小鳥も
野良ネコもいない
ただ真っ白くなるようなみどりだ

今日から始めます

初めてのブログです
山里に小さなアトリエを構えたばかりです
草茫々の我がアトリエの庭先には
小鳥やきじ・カラス・かえる・タヌキなどが跋扈しています
もちろん 裏山には猿もクマもいます

草たちにまぎれた 出来そこないのキュウリをつまみに
ビールを飲んでいますと
ふと 日記でもと思うものです
はたして 書くことが ありますやら